—ふきの育て方— ふきは数少ない日本原産の野菜で日本各地に自生しており、平安時代から食用にされていたと言われています。
キク科フキ属の宿根草で、毎年同じ場所で収穫を楽しめる山菜です。
品種は、愛知早生ふき、秋田ふき、水ふきなどの栽培品種に、野生ふきを含めると200種類以上あると言われています。
ちなみに、ふきの地下茎は有毒なため食さないように気を付けましょう。
早春の雪解けとともに葉よりも先に花茎が土から顔を出すフキノトウは、ふきの花です。
〇置き場所 半日陰を好みます。
あまり日の当たらない北側や木陰になっている場所にでも生育することができます。
直射日光が当たる場所や土が乾燥する場所は嫌いますので、半日陰になるような湿潤な場所を選んで栽培しましょう。
ふきは乾燥に弱いのでプランターで育てるよりも地植えで育てる方が良いでしょう。
プランターで育てる場合は、特に水やりに注意が必要です。
〇用土 プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
保水性のある土壌が最適です。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。
その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
また、乾燥予防に株元に腐葉土などでマルチングをすると良いでしょう。
〇手入れ フキノトウの収穫が終わった頃、お礼肥を施し梅雨以降のふきの葉、葉柄(ようへい)の収穫に備えます。
茎葉が伸びてきたら、春から秋の間に3〜4回ほど、少量の油かすを株の周りにばらまいて追肥をします。
細根が浅いところに張っているので、肥料は根やけを起こさせないものを適量与えることが大切です。
11〜1月にはふきの収穫も落ち着き休眠期に入ります。
ふきも地上部が枯れて根の状態で冬を越す宿根草です。
〇植え替え・鉢替え 植えつけの適期は、暑さが遠のき始めた8月下旬から9月にかけてです。
一度植えたら4〜5年以上もそのままで収穫し続けられますが、良質品を得るには2〜3年で植え替えすることをおすすめします。
植えつけ場所には早めに石灰を全面にばらまき、よく耕し込んでおきます。
そして50〜60cm間隔にくわ幅の溝を掘り、元肥に堆肥(たいひ)と油かすを施したあと、土を戻し、25〜30cm間隔に、横向きに種根を並べ置いて、3〜4cm覆土します。
その上に防乾、防暑のために稲わらまたは乾草などを覆っておきます。
〇収穫 植え付けてから2年目以降の6〜10月は、ふきの葉や葉柄の収穫時期です。
地際から切り取り収穫しましょう。
2〜3月はフキノトウの収穫時期です。
花が咲く前の蕾の頃が苦味が少ないので早めに収穫しましょう。
フキノトウの根は有毒なため、食さないように気を付けてください
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